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  • 執筆者の写真加賀山 耕一

【15】今日の芸術村2022年1月1日


あけましておめでとうございます。 千住芸術村の代表者兼裏方たる加賀山耕一の足りない頭の中は、世の趨勢となるコ口ナのお駐車が、若者と子どもたちにヒタヒタと忍び寄る世相を恐れ、空き家再生どころではなく、思いあまって「詩」まで書いてFBに投稿したところ警告らしき反応。「戦争」を論じるのを取り締まった戦前戦中と似てますが、このさき日本は大丈夫でしょうか。


恒例に従い「おめでとう」とは書きましたが、これから対象になろう5歳以上の子どもたちのことを思うと、コ口ナ以前のような清々しい新年の気分にひたることはできないですね。

さて、空き家再生のほう、001から011までの各スペースは、それぞれのクリエーターたちによって活用されてます。感謝。


未定であった012「トトロの家」は今春から東京芸大の油画科2名のシェアアトリエに。 絵を描くに土間ではNGらしく、昨年末からフローリングにする改装を開始しました。 断熱のための3cm厚のスタイロフォームを根太の間に敷き詰める作業は本人たちが参戦。


013「y_h_k_(余白)」は、すでに別の芸大生2名が活用していますが、ここは住居兼アトリエなので、2階のトイレをやめて洗面台に変更する改修(学生の希望)が思うように進みません。勝手に入って工事するわけにはいきませんで、1日2時間、延べ7日もあれば出来るものが、その7日の日程日時が合わんのです。春頃までには何とかしましょ。


014「木香薔薇の家」は、東京芸大彫刻科Y君たちがグループ展の会場として活用してくれた後、いつのまにかY君の臨時制作現場として、ひっそりと使われています。もったいないと言っては申し訳ないけれど、こちらも春4月くらいからは何か新しいフレームが提案されるはずです。


015「なないろ」のリノベーションは、芸大生SさんとOBのMくんがほとんど休みもとらず奮闘。 オーナーさんの理解を得ながら友人らの力を借りてウン百万円の予算をうまく執行しているようです。

加賀山は、ごっつい既存のアルミ玄関扉を外す強硬作業を手伝ったくらいで、すべてはM君とSさんの裁量。 店舗兼パン教室にして厨房設備2箇所、トイレ新規移設という贅沢な現場を見るに、リフォーム業社が請負ったら1千万円くらいのりっぱな工事内容かと。間もなく完工です。


おかげさまで今年で15年目になる芸術村の空き家再生の数は15棟になりました。 とくにノルマがある訳ではないけれど、漠然と考えていた1年1棟ペースにやっと追いついたというところ。


ほんの数年前、まだ3棟目くらいの頃には、小バカにされたり誉められたり、いろいろありましたが、その頃にはすでに今日の15棟までの縁はつながっていましたから、何を言われても当時も今もこちらの気の持ちように変わりはありません。


思いがけず昨年5月NHKのEテレ「あしたも晴れ人生レシピ」で活動を紹介されましたが、これとてボケ気味の実母(89)が喜んでくれたことだけがうれしく、むしろ身の丈を超えて過大評価されることに対して危うさを感じるくらいです。


という訳で、今年度も世間の毀誉褒貶を離れ、目の前の縁ある「空き家」に恋するべし。

各方面からお声かけいただき恐縮ですが、昔からやってることは至極単純ゆえ、「まちづくり」といった錦の御旗をかかげて徒党を組む気はありません。再生した空き家には番号をふり指折り数えつつも、そのことを世間に誇る気持ちもありません。


歩みおそくも千住の縁ある空き家を1棟1棟、大家さんの理解と信頼を得、志ある若者がのびのび活動できる場に再生させられれば、それでいいのです。


さらに今後は、介護によりなかなか千住に行けない加賀山に代わって、015「なないろ」のように、若手建築家(建築科の学生含)と空き家のオーナーさんとを縁組みし、直接に契約を結んでもらって、斬新なスペースへと再生させていく新たな取り組みも面白いかと。


最後に、書きためているコ口ナの「詩」は25編に達したら某媒体に発表します。 もちろん焼け石に水ではありますが、ご笑覧いただければうれしいです。


縁ある皆さんにとって健やかな1年でありますように。 千住芸術村・加賀山耕一



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