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執筆者の写真加賀山 耕一

[13]今日の芸術村・2021年4月

更新日:2021年5月4日



千住芸術村の代表者兼裏方たる加賀山耕一は、一昨年来の体調不良は徐々に回復するも左目は失明に至り、米寿を迎えた母親との暮らしの合間をぬって千住の街の空き家再生に取り組んでいます。


2020年3月に閉館したROJIBI(千住旭町 路地裏美術館・007)は、縁ある若手書道家Yさんと茶人Eさんが主催する和文化継承施設ROJICOYAへと生れ変りました。


勢いカフェも併設して関係者は喜んでいるようだけれど吉凶不明。カフェといえば聞こえはいいが世の中そんな甘くはない。大丈夫か。


千住緑町の009は、東京芸大の6名の学生らのシェアアトリエ「TENT.」として本格始動。陶芸のH君は大きな電気釜を入れたようです。着実前進。


柳原の010は笑顔が素敵なKさんによって「北千住グラン座」となり、ほどよい間合いをとりながら小さな映画イベントやら何やらを企画運営しています。順風単帆。


芸術村の倉庫になるはずだった空き家2階011は、東京芸大建築科M君によってDIYリノベーション。彼の友人である日本画専攻の学生たちのシェアアトリエとして再生されました。20Aから40Aにする屋外の電気配線工事はオーナーさんが全額(20万円弱)負担してくださいました。協力深謝。


じつは上記011のリノベ終盤、同じく柳原の路地の空き家013の話が進んで、そこに残されていた布団の綿を011のトイレ壁防音材として使う流れになり、013の存在が周知となって、一般公開する前に活用者が決まりました。結縁感謝。


すでに近隣への挨拶も済ませた東京芸大の建築科工芸科2名の学生や友人たちにとって、しばらくは残置物の片付けや屋内整備に気の遠くなる労力が必要かと思われます。ケガなくば順調。


ギアチェンジし息もたえだえの芸術村(筆者)としては、本来なら関わりたい畳→フローリングへの作業は遠くから見守るばかりで、やれるのは2階和式トイレ→洗濯機置き場への改修と流し台の新設、縁ある電気店にエアコン2台を発注するくらいです。


数年越しの働きかけが偶然に実った012「トトロの家」は、倒壊寸前のところを突貫DIY耐力壁補強によりかろうじて傾きを抑え、ついにトイレも新調、もう間もなく公開できるところまで来ました。請うご期待。


で、14棟目(014)はあるか? 縁が熟すれば新緑の5月には久しぶりに北千住駅西口側で大がかりなリノベーションがはじまるかも知れません。


それから最近テレビの取材を受けました。 放映されることが決まったら詳細お知らせします。


という訳で、今年度も目の前の縁ある「空き家」に恋するべし。


各方面からお声かけいただき恐縮ですが、昔からやってることは至極単純ゆえ、錦の御旗をかかげて徒党を組む気はありません。再生の数が増えても世間に誇る気持ちもありません。


歩みおそくも千住の縁ある空き家を1棟1棟、大家さんの理解と信頼を得、志ある若者がのびのび活動できる場に再生させられれば、それでいいのです。やってることはそれだけのことです。


縁があれば、いつか会えると思います。

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