• 加賀山 耕一

【003】学生が街づくりに関してインタビューに来たけれど・・・

最終更新: 2019年12月7日


2019年11月23日(土)小雨ふる中「いすイス椅子Chair展」をやってるROJIBI(千住旭町路地裏美術館)に、足立区にある某大学の学生T君がインタビューにやって来た。学生2人で来ると聞いていたが、単身とは、偉い。


初対面の挨拶から名刺の出し方から、すでに社会人のマナーをわきまえていて、なんだか学生離れした第一印象は、さすがモチベーション行動科学部の学生というだけのことはあるなと好感が持てた。


ところが実際のインタビューがはじまるや、彼の知る筆者に関する基本情報といえば名前と所属くらいで、何ひとつ準備ができていない。


今回のインタビューは、まさしく千住のキーパーソンたる実業家Uさんが主催運営する当日の大きなイベントの中の一部の企画で、Uさん直々に頼んできたものであり、T君はそこから派遣されたニワカ記者である。


筆者はT君に「いま君が聞こうとしてることの答え、ぜんぶ千住芸術村のHPに出てるよ」と言うと、彼は怪訝な顔をして「すみません、準備が間に合わなくて」と言った。


詳細は知らないが「メディ●●」と称するイベント全体の予算は、併行する宝探しイベントも含めれば潤沢とのウワサを聞き、で、てっきりギャラ(バイト代)もらって来ていると思ったから、筆者は率直に「それなりの準備をして来ないと次の仕事はこないよ」と彼をオドしたら、なんと「ボランティアです」という。


筆者は被災地以外でのボランティアは嫌いではあるが、当人がボランティアでいいというならそれは結構だけれども、 「T君さ、自分がこのインタビューをやりたいんじゃなくて、やらされてない?」 「・・・・」 「やらされてる感があるでしょ」 「確かに、やらされてる感あります」

聞けば当日、筆者のところに来るまでに3人のキーパーソンのインタビューをしてきたという。 つまり筆者で4人目。


驚いた。 そりゃ無謀でしょ。


筆者は昔、出版界の末席を汚していたから少し内情を知っているが、まともに識者1人のインタビューをしようとしたら、準備から何から大変なことなのである。


かける時間とギャラの比較換算などしたら、とても割に合うようなものではない。ましてや1日に4人など、プロのライターでも尻込みするのに、申し訳ないけれど普通の学生さんには無理です。気の毒です。


派遣する主催者がひどすぎるとアホらしくなりました。 この大イベントで、1日にインタビューを受けるのは、総勢20名だとか。 派遣される二ワカ記者がどれくらいいるか知りませんけれど、やる前から消化不良は明らか。


あとで知ったことだが、この20人、くくりとしては足立区千住地域のまちづくりキーパーソンだそうだ。

表向きにはネットから学生にエントリーさせて、インタビューする人物を選べる仕組みのようだから、筆者のような人気のない者に応募がなかったのは申し訳ないが、全体の水増しぶりを知るにつけ、20人ものキーパーソン?を連ねた主催者の思惑も透けて見えて気分がわるくなった。


筆者(加賀山)は掲載を辞退します。もともと謝礼もないんだしね。 T君にも伝えたように実際キーパーソンとしてインタビューに答えてないんだから。


往々にして地域のキーパーソンというのは、誰かが街で何か新しいことをしようとすると、自らの権力構造に取り込もうと謀るか、ニコニコしながら妨害するなど、いろいろだから、ざっくり「キーパーソン」とひとくくりにされるのは迷惑だというのが辞退の理由ではない。


筆者は日頃から当該イベントを主催するUさんの、安易に行政に頼らぬ活動を敬意をもってながめ、その人となりを地域の宝であると心から尊敬してきたし、Uさんが当該イベントで莫大な利益を得ることも密かに喜んでいるくらいであるが、しかし、今回のように学生をパシリに使う扱いは、当の学生がバカで何も気づかず今は納得しているにしても、将来、あのときはそんなカラクリがあったのか、と必ず解る日が来る。カネの流れも全部見える日が来ます。


千住の街をダシにして、今回のような学生のタダ働きを慣例にしてもらいたくはない。 筆者がキーパーソンである必要はどこにもなく、知るも知らぬもそういう仲間に入れてもらおうとは思いません。


筆者はT君に次のように檄を飛ばした。 学生時代どれほど拙くても自分がやりたいことをやったほうがいいんじゃない。人に言われて仕方なくやるのはやめましょうよ。いまROJIBIで展示してる芸大生が作った椅子、見てご覧、すべて学校で出された課題だけれど、やらされ感がまったくない。みんな自分の納得のいくものを作りたくて作ってる。気持ちが入ってる。だから人の心を打つと思わないか。


T君は帰り際、筆者のところにインタビューに来た本当の理由をつぶやいた。 「Uさんの所でやっているインターネット放送局の番組作りに関われるから、それがあるから・・・」


なんだ、そんなことなの。 いまはYouTuberだってあるでしょうに。 1人放送局やれるでしょうに。


志ある学生諸君!  大人の尻馬に乗るな。 本物の文化芸術はよくもわるくも世代間闘争必須である。


街も同じだ。 よく考え自分の足で立ち未来へ進め。 でないと、言っとくが筆者もふくめ足立区千住の大人はこわいからな。


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