【015】足立区千住5丁目
「なないろ」(レンタルスペース時々ごはん屋)
●リノベーション前後14景+完成予想図
15棟目はオーナーさんの実家(空き家)を、「安心安全な食」をテーマに親子が集えるスペースとしてオーナーさんご自身が活用するリノベーション。
改装費もオーナーさんが全額負担される芸術村史上もっとも大がかりな再生プロジェクトです。
ご承知のように千住芸術村代表兼雑役係の筆者(加賀山)は、母親介護や視力低下やらで、今までのようにかかりきりになれないため、今回は思い切って東京芸術大学建築科を卒業したばかりの水上浩輔君に全部任せることにしました。
水上君は、昨年011のシェアアトリエの設計施工に携わってくれて、その際、豊かな感性と実行力を存分に発揮してみせ、何よりも人柄が純朴でズルいところがない好青年です。
大きな仕事なれど、オーナーさんとの関係において信頼を損ねる心配がないので、若者に理解あるオーナーさんと直接契約を結んでもらうことにしました。水上君は現場2階に住み込みしてこのプロジェクトに取り組む勢いです。
さらに以前、rojibi(千住旭町路地裏美術館)で開催した「椅子いすチェア展」での人気投票で第1位に輝いたYSさん(当時・芸大建築科1年)も企画設計施工サブチーフとして全面協力してくれることになりました。
若い2人の建築家と、オーナーさんの思いが、ぶつかりながら、まざりながら、地域に開かれた面白いスペースに生まれ変っていくはずです。
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ということで2021年9月7日開始したリノベーションも年明け2022年1月にオープンしました。
無事に完工したことにほっと胸をなでおろすと同時に、実務経験の乏しさを承知の上で、志ある若者が本気で取り組める機会を提供してくださったオーナーさんにはあらためて心から感謝しています。
縁ある皆さん、若い建築家の水上君と芸大生YSさんのリノベーションの新スペース、ぜひ見に行ってみてください。
あらけずりながら、一般の工務店仕上げにはない、アート作品のような細部にわたるこだわりが見られるはずです。
2022年春の時点では金曜と土曜日のみ開店しているようです。
健康志向のグルテンフリーおいしいパンなどの販売もしています。
フリースペースとしても活用できるので、下記リンクから「なないろ」の所在地等を御確認の上、ぜひ一度お立ち寄りいただければありがたいです。
◆オーナー家主さんご自身での活用